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今回も、シモンK先生の学習会の資料からお送りします・・・。
 
リンを制するモノは、透析を制する。
 
な~んて、かなり大げさな事を言いましたが・・・。
 
でも、リンは透析にとって、切っても切れないモノ・・・。
 
なので、かなりポイントを置くべきものですよね・・・。
 
リンの数値の事で、頭を悩ませている透析患者さんって、結構多くいると思いますが・・・。
 
リンと言えば、すぐ思いつくのが・・・。
「石灰化(異所性石灰化)」ですね。
 
「カルシウム×リン積」・・。
 
・・この数式で出た答えが55以上だと、骨が石灰化を生じやすくなります・・・。
 
一旦、骨が石灰化してしまうと、治らないようですね・・・。
 
(しかし、石灰化が初期の段階だと、透析効率を高めれば、改善出来ると言う話も聞いた事があります)
 
 
血管が石灰化してしまうと・・・。
 
狭心症
心筋梗塞
脳梗塞
心臓の弁膜症
 
・・などの原因となります・・・。
 
 
昔、主治医から聞いた話ですが・・・。
 
カルシウムの値より、リンの値の方が高い方が、石灰化しやすいようですね・・・。
 
 
後、リンと言えば、副甲状腺ですね。
 
リンが高いと、副甲状腺も肥大化(二次性副甲状腺機能亢進症)してきます・・・。
 
副甲状腺が大きくなると、リンの値も上がってしまい・・・。
 
なかなか、リンが下がらなくなると言いますね・・・。
 
 
そして、恐ろしい事に・・・。
 
リンが高いと・・・。
直接死亡リスクを高めるようですね・・・。ひえぇぇえ~~!!
 
なので、リンは、もっとも管理をしっかりとしなくてはいけないミネラルですね・・・。
 
 
では、そんなリンを上手に管理するには・・・!?
 
結論から言えば・・・。
 
高血流量!
 
長時間透析!
 
・・・と、なります・・・。
 
 
今回の資料で、面白いと言うか、タメになったと思った事は・・・。
 
具体的なリンの摂取量に対して・・・。
どれだけのリンが透析で除去出来てるか・・・?
 
それが、数字で表れている事でしたね・・・。
 
マンガでも描きましたが・・・。
 
1日、1000mgのリンを食事から摂取したとして・・・。
 
便中に400mgのリンが排泄されるから・・・。
 
1000mgー400mg=600mgなりと・・・。
 
1日で・・。
600mgのリンが、身体に溜まってる事になります・・・。
 
まったく、1週間、透析をしないでいると・・・。
 
600mg×1週間=4200mgとなり・・・。
 
1週間で4200mgのリンが身体に溜まる事になります・・・。
 
 
そして、1回の4時間透析(血流量200)では、リンが800mgが除去が出来ますが・・・。
 
施設だと、透析は週3回しかしないので・・・。
 
800mg×週3回=2400mgとなり・・・。
 
4200mgー2400mg=1800mgとなり・・・。
 
4時間透析だと、1週間でリンが1800mgも除去出来ず、身体に残ってしまう事になるんですね・・・。
 
 
5時間透析では、リンが1000mgが除去が出来・・・。
 
6時間透析では、リンが1200mgが除去が出来ますが・・・。
 
週3回の透析なので・・・。
 
5時間透析では、1週間で1200mg
 
6時間透析では、1週間で600mg
 
・・・が身体に残る事になるんですね・・・。
 
こうして見ると、週3回の透析だけでは、リンは除去しきれないって事になるんですね・・・。
 
(ダイアライザーでも、除去量は異なるので、数値はおおよその数値だと思います。)
 
数値で、見ると良く分かりますね・・・。
 
そこで除去しきれなかったリンは、薬で除去するのでが・・・。
 
薬は、長所もありますが、副作用などの短所もあります・・・。
 
なので、小量の薬で納めておきたいもの・・・。
 
では、しっかり食べれて、しかも、薬も少量ですんで・・・。
なおかつ、リンを下げるには、どうすればよいのか・・・????
 
(繰り返しとなりますが・・・)
 
高血流量!
 
長時間透析!
 
・・・と、なるのですね・・・。
 
そして、究極の理想から言えば、頻回透析(週4回)が出来れば、言う事なしとなりますね・・・。
 
(頻回透析をしてくれる施設は、ほとんど無いので・・・。
ホント、理想中の理想となりますね・・・。
 
 
カリウムが、高ければ、今すぐ症状が出ますが・・・。
 
リンの症状が出るのは10年後だと言います・・・。
 
 
10年後、合併症にならない為にも・・・。
今のうちから、しっかりと透析をしておいた方がいいようですね・・・。
 
 
やはり・・・。
リンを制する者は、透析を制する・・・。
・・・と、なるのかな・・・。
 
 
 
 
不定期なおまけ
 
 
最近、仲良くしてもらっている透析ブログ仲間のwancoさんは、まだ透析を初めて、まだ3カ月です・・・。
 
記事は、とってもファンキーで面白いですよ・・・。
 
wancoさんのブログです。→ http://blogs.yahoo.co.jp/symtp922
 
 
僕のブログでも、時々描きますが家族の理解・・・。
 
wancoさんの、娘さんも、小さき時は「治るといいね」と、可愛く励ましてくれたが・・・。
 
今は、思春期の娘さん・・・。
 
wancoさんが、身体がダルくて寝いると・・・。
 
冷た~~~く見ているようですね・・・。
 
 
時々、思いますが・・・。
 
健康の人って、身体が心底ダルいと言う経験・・・。
 
(風邪などで、身体が、なんとなくダルいと言う経験はあっても・・・)
 
心底身体がダルいと言う経験って、もしかしたら、1度もないんじゃないかって・・・?
 
・・・思う時があります・・・。
 
僕自身も、腎不全になってからですね・・・。
心底身体がダルいな~って、経験したのは・・・・。
 
それまでは、そんなに身体がダルいって経験した事ない様に思います・・・。
 
だから、健康の家族の人に、身体にダルさを理解してもらうのって難しいかもね・・・。
 
wancoさんが、ダルくて寝てるのに・・・。
 
娘さんからしたら「怠けてる」。
 
そうとしか思えないんでしょうね・・・。
 
まぁ、悲しいかな・・・。
 
人間って、経験したモノしか理解できず・・・。
 
経験してないモノは、なかなか理解出来ないものですからね・・・。
 
 
 
 
ナンバー85
 
 
病気にかかわらず、人知れず頑張ってる人って、輝いて見えますね・・・。
 
そして、頑張っている人が、頑張っている分・・・。
 
いいや、それ以上に・・・・。
 
幸せになって欲しいですね・・・。
 
 
 
 
ナンバー86
 
 
よく既婚者の人が・・・。
 
「結婚なんて、するもんじゃないよ~」
 
な~んて言ってたりしますが・・・。
 
ホントに結婚って、良くないモノなんでしょうか・・・?
 
時々、透析患者さん同士のカップルに会ったりしますが・・・。
 
(あくまでも僕の憶測ですが・・・。)
 
お互い、病気をしてる為・・・。
理解しあえる深さが、健康の人以上にある様に思えますね・・・。
 
 
例えば、透析患者さん同士のカップルで、どっちかが亡くなったとしますよね・・・。
 
残された人の、悲しみは半端じゃないと聞きます・・・。
 
前に会った透析患者さん(60歳過ぎてる人でした)が、やはり透析患者同士にカップルでした・・・。
 
数年前に、奥様に先立たれたとか・・・。
 
今でも、かなりのショックが残っていると言っていました・・・。
 
変な話ですが・・・。
 
お互いに病気がある方が、深く理解が出来、深く愛する事が出来る・・・。
 
そう思いますね・・・。