アミロイド(透析アミロイドーシス)と、聞いてすぐ思い出すのが・・・。
手根管・・・。
ばね指・・・。
関節に沈着して、痛くなる・・・。
そのくらいしか知識がありませんでしたが・・・・。
静岡県腎友会の機関紙の記事(磯崎康介先生の講演会)に・・・。
アミロイドの事が詳しく書いてあったので
アミロイドの事を、ちょっと詳しく書いてみたと思います。
アミロイドとは・・・?
腎不全になり、本来なら排泄されるβ2-MG(ミクログロブリン)が排泄されず・・・。
そのβ2-MGが、アミロイドと変質して・・・。
関節や臓器の沈着する病気です・・・。
アミロイドが、骨、関節に沈着すると・・・・?
痛みやしびれ、病的骨折を起こします・・・。
溜まりやすい場所は・・・?
骨や関節が多い様です・・・。
起こしやすい方は・・・?
長期透析者。
高齢の方。
透析効率が悪い透析膜の方。
透析液の清浄度が低い透析をしている方。
発症の仕組み。
骨にアミロイドが沈着すると・・・?
骨の内部が浸食されて、空洞化する。
じん帯に沈着すると・・・?
脊髄狭窄症となり、神経を圧迫します。
関節に沈着すると・・・?
関節炎などの炎症がが起こります。
ばね指(弾発指)とは・・・?
指を曲げ伸ばしをする滑膜にアミロイドが沈着して起きます。
中手指関節の手の平側に痛みを伴うしこりが起きます。
関節に沈着すると・・・?
関節(肩、ひじ、股、ひざ、足)に炎症が起きます。
そして、痛みや腫れを伴い関節を動かせる範囲が狭くなります。
骨に沈着すると・・・?
手根管、上腕骨、大腿骨、背骨の骨が溶けて空洞化する。
自覚はないが、体重がかかる大きな大腿骨では骨折の危険性があります。
アミロイドが背骨に沈着すると・・・?
背骨の骨が溶けて空洞化すると、破壊性骨症になり・・・。
背骨を通るせき髄、脊柱、じん帯を圧迫し・・・。
脊柱管狭窄症になり、しびれ、痛み、マヒなどが起きます・・・。
アミロイドに、ならない為には・・・?
β2-MGの代謝をできるだけ正常に近づける。
尿毒症症状態にならないようにする。
β2-MGの生産を抑える為、身体にあった透析膜のダイアライザー を使う。
透析液を出来るだけ、綺麗にする。
β2-MGを身体から除去する為に、high-flux膜、HDF透析、β2- MG除去カムラなどを試みる。
ざっとまとめて書いてみましたが・・・。
怖いですね~。
アミロイドが背骨に沈着してなる、脊柱管狭窄症・・・。
脊柱管狭窄症になってしまった、ある患者さん(透析患者ではないです)に、昔会った事がありますが・・・。
背骨の神経を圧迫されるから・・・。
まぁ、恐ろしいぐらい痛い様ですね・・・。
少しでも身体を動かすと激痛が走るようで「ウギャ~!!」と、叫んでいました・・・。
後、アミロイドが肩に沈着して、激痛が走り、夜寝れないと言う患者さん、時々会いますね・・・。
どっちにしても、アミロイドが沈着するって、恐ろしいですね・・・。
アミロイドにならない為にも、その元となるβ2-MGを身体に出来る限り溜め無い事ですね・・・。
その為にも、しっかり透析をする事ですね・・・。
時々、勘違いしている患者さんがいますが・・・。
食事制限してれば、大丈夫だと・・・。
確かに、リンとかカリウムは、食事制限で、数値を下げる事は出来ますが・・・。
しかし、アミロイドの元となる、β2-MGは、体内から出来てしまうものです・・・。
なので、食事とは関係ないのです・・・。
いくら、食事制限をしても、アミロイドは防げないって事です・・・。
しかも、β2-MGに効く、薬もありません・・・。
しっかり透析をして、アミロイドの元となる、β2-MGを除去するしか方法はないのです・・・。
不定期なおまけ
10月31日に、透析ブログ仲間のゆずさんに会いました・・・。
ゆずさんは、3歳の時から透析をしています・・・。
3歳の記憶はないけど、4歳からの記憶は、ハッキリと覚えているとか・・・。
4歳の時(今から約30年前)の透析は、今の様なコンソール(透析の機械)が無くて・・・。
手術室で使う、医療機材をつなぎ合わせて、コンソールを作り・・・。
それで透析をしていたと言います・・・。
シャントも、小さいので腕には出来ず、足の太ももに作っていたとか・・・。
移植経験も、2度あるようです・・・。
1度目は、お母さんからの提供で・・・。
しかし、拒絶反応があり断念・・・。
移植の登録もしていて・・・。
その登録から、2度目の献腎移植が・・・。
(なんと、登録1年で、移植が出来たとか・・・)
しかし、これもうまくいかず、すぐに透析に戻ってしまったとか・・・。
ゆずさんとは、KクリニックのK先生の講演会会場で、会う約束をしました・・。
初めて会うので、どんな人かな・・・?
・・・と、ちょっと、ドキドキでした・・・。
会場に入り・・・。
メールで、「ゆずさんは、もう会場にいますか?」と、送ると・・・。
「いますよ。前列から三番目真中にw 帰りに会いましょう」と・・・。
ゆずさんから返事が着ました。
僕は、前列から3番目あたりを観たら、小さい人がいました・・・。
もしかして、ゆずさんかな・・・?と、思いました・・・。
そして、講演会が終わり、その小さな人が僕の方に歩いてきました・・・。
やはりゆずさんでした・・・。
そして、お茶しながら、色々とおしゃべりを・・・。
透析の話はもちろんですが、漫画の話でも盛り上がりました・・・。
ゆざさんは、仕事もしていて、職場ではチーフをしてるとか・・・。
透析をしながら仕事もやり、透析30年だけど、元気でしたね・・・。
ゆずさんは、3歳の時から、透析をしているので、身長が140センチとかなり小柄な方です・・・。
僕には、ゆずさんをはじめ・・・。
「小さな大先輩」が何人かいます・・・。
その小さな大先輩達は、みな元気でいますね。
そんな小さな大先輩達が元気に、僕達、透析後輩患者の先頭を歩いていてくれるお陰で・・・。
元気や勇気を多くもらう事が出来ます・・・。
ホント、心強い存在ですね・・・。
有難うございます・・・。
ナンバー71
この漫画に登場する「かのさん」とは、昔のブログ仲間です。
(今は、ブログを辞めてしまっていますが・・・)
かのさんは、透析をしながら、子供を産みました・・・。
透析をしながら、子供を産む事は、かなりリスクが高いからあまり勧める事は出来ませんが・・・。
でも、透析をしながらでも、ちゃんと元気な赤ちゃんを産んでる人って、結構しますね・・・。
それにしても、かのさん、懐かしいですね・・・。
この、かのさんを知ってるブログ仲間、どのくらいいるかな・・・?
アロハさんとう~こさんは、知ってると思うけど・・・。
それ以外の人は、ほとんど知らないかも・・・。
ブログ上の付き合いと言っても、頻繁に、コメントで話しあってるからね・・・。
ブログを辞めてしまったりすると、やはり寂しさがありますね・・・。
かのさん、元気でいるのかな・・・?
ナンバー72
透析仲間って、やはり大切な存在ですよね・・・。
健康な友達とは、どうしても透析の辛さとか大変さを、分かち合えるって事は出来ないですからね・・・。
透析仲間だと・・・。
大変事や・・・。
辛い事・・・。
そう言った、微妙で繊細な感情の奥深い事まで、共感しあえるところありますからね・・・。
傷のなめ合いは、よくないけど・・・。
励ましあえる仲間は、大切にしたいですね・・・。
おまけの情報
6月に、さっちゃんの大オフ会に参加した時に・・・。
kusakari先生から、面白く為になる話を聞いた事を思い出したので、ちょっと書きますね・・・。
健康の人の腎臓・・・。
その腎臓を、コンソール(透析の機械)の血流量に換算すると、どれくらいになるか・・・?
だいたい血流「200」だそうですね・・・。
つまり、健康な人の腎臓は、血流200で24時間働いていると言う事です・・・。
勘のいい人、ピンと来たんじゃないですか・・・?
健康な腎臓は血流200で24時間働いてる・・・。
・・・と、言う事は・・・。
血流200の、たった4時間しか透析しない事が・・・。
どんだけ透析が足りないかと言う事が分かりますね・・・。